自然体験はなぜ子どもの発達にいいのか

その他


〜療育の視点から考える自然の力〜

療育や保育の現場で子どもたちと関わっていると、

「環境って本当に大きいな」と感じる瞬間があります。

室内では落ち着かなかった子が、

自然の中に行くと急に生き生きすることがあります。

草むらを歩くとき。

小さな虫を見つけたとき。

川の中をのぞきこんだとき。

そのときの子どもの目は、

驚くほど輝いています。

「先生、みて!」

「なんか動いた!」

そんな声があちこちから聞こえてきます。

私はこれまで何度も、

自然の中で子どもが変わる瞬間を見てきました。

自然は「最高の発達教材」

療育ではよく

集中力、感覚の発達、探究心、身体の使い方

などを育てることが大切だと言われます。

実は自然の中には、

これらすべての要素が含まれています。

例えば、虫探し。

子どもは自然と

「どこにいるかな?」と探す(観察力)

静かに近づく(注意力)

捕まえようとする(身体コントロール)

じっと見る(集中力)

といった経験をしています。

しかも子どもにとっては

「訓練」ではなく 楽しい遊び です。

楽しみながら、

自然と発達が促されているのです。

自然の中で落ち着く子もいる

関わってきた中で印象に残っている子がいます。

室内活動では落ち着かず、

座ることが難しい子でした。

でもある日、

自然の多い公園に行ったときのこと。

その子は地面をじっと見つめていました。

そして突然、

「先生、ここにいる」

そう言って見つけたのは

小さなアリの行列でした。

その子はしばらくの間、

夢中になって観察していました。

私はそのとき思いました。

この子は集中できないのではなく、

集中できるものに出会えていなかったのかもしれない。

「好き」が子どもの発達を引き出す

療育では

できないことを練習する場面もあります。

でも私は、

好きなことから広がる発達

も、とても大切だと思っています。

虫でもいい。

石でもいい。

水の生き物でもいい。

自然の中には、

子どもの「好き」が見つかるきっかけがたくさんあります。

その「好き」が

集中力や観察力を育て、

子どもの成長につながっていくことも多いのです。

自然体験は、

特別なプログラムでなくてもかまいません。

公園を歩くこと。

石をひっくり返してみること。

水辺をのぞきこんでみること。

そんな小さな体験が、

子どもの世界を大きく広げてくれることがあります。

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