適応障害になった私の体験|仕事に行けない日から退職まで

仕事に行かなきゃいけないのに、どうしても体が動かない。

職場のことを考えると、胸がざわざわして「怖い」と感じてしまう──。

そんな状態になったのが、私が適応障害と診断されたきっかけでした。

私はこれまで児童発達支援の現場で保育士として働き、子どもたちと過ごす時間にやりがいを感じていました。

でも、ある人との人間関係をきっかけに、少しずつ心と体のバランスが崩れていったのです。

この記事では、私が適応障害になったときのことや、退職を決めるまでの気持ちの変化について書いていきます。

同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。


最初の違和感|職場での心の疲れ

私は以前、児童発達支援の現場で保育士として働いていました。

子どもたちと過ごす時間は楽しく、仕事自体にもやりがいを感じ、天職だとさえ思っていました。

でもある時期から、職場の人間関係で少しずつ心が疲れていきました。

きっかけになったのは、ある一人の職員との関係です。

その人は、自分のことでいっぱいいっぱいになっていることが多く、周りの言動を非常に気にするタイプ。

一方で、自分の言動についてはあまり振り返らず、関わるたびに少しずつ気を使うようになっていきました。

最初は「私の関わり方にも問題があるかな」と考え、寄り添ったり共通の話題を見つけたりして関係改善を試みました。

しかし、相手の反応を気にして言葉を選びすぎたり、仕事中も落ち着かない感覚が続くように。

家に帰ってからも、その人の言動をぐるぐると思い出してしまう日々。

「また何か気にさせてしまったかな」

「こう言えばよかったのかな」

そんな考えが頭の中で何度も繰り返されました。

クラス運営がうまくいかないと上司や他のクラスから心配されることもあり、保育の質が自分の評価になってしまうのではないかと怖くなりました。

同僚からの心配や上司のサポートはありましたが、募る「怖い」という気持ちは消えませんでした。

仕事に行けなくなった日|動悸と涙

それまで私は、仕事に行くのが怖いと思ったことはありませんでした。

でもある日、職場に向かう道中で胸のざわざわと動悸を感じ、恐怖で体が動かなくなったのです。

なんとかたどり着き、上司に「別室で休ませてほしい」と相談したときには、涙が止まらなくなりました。

「これはさすがにまずいかもしれない」──

そう感じ、2〜3日仕事を休むことにしました。

そして自分で心療内科を受診する決断をしました。

診察の結果、私は『適応障害』と診断されました。

当時は「どうしてこうなってしまったんだろう」と自分を責めましたが、今振り返ると、環境や人間関係が心に大きく影響していたことがわかります。

休職期間の生活と心境

休職期間は4ヶ月以上に及びました。

診断を受けたときはショックもありましたが、「休んでいいんだ」とホッとする気持ちの方が大きかったです。

日中は寝て過ごすことが多く、生活リズムを保つのが精一杯。

心療内科の薬のおかげで動悸や入眠の問題は落ち着きましたが、気持ちの波は続きました。

初めは「休むとはどういうことか」と戸惑い、ダラダラする自分に罪悪感を抱いたりもしました。

少し落ち着くと、家の整理やアルバム作業などを始め、集中しすぎて疲れて寝込む日もありました。

職場のことを考えては落ち込み、考えすぎてしまう──そんな日々でした。

日常生活が送れるようになっても、職場と同じ道を通るだけでフラッシュバックすることも。

もし職場が近かったら、さらに気持ちが休まらなかっただろうなと思います。

退職を決めた理由|無理をしない選択

診断から3ヶ月が経過し、復職も視野に入れました。

しかし、あの人の顔を思い浮かべるだけで怖くなり、復職訓練での「職場まで通ってみる」は到底できません。

家族とも相談し、悪化して子どもへの影響が続く方がよくないと判断。

退職することを決めました。

休職延長の診断書を持って、年度末で退職を伝えたときも、夫に車で送ってもらいました。

通勤と同じ手段で行く勇気はありませんでしたが、支えてもらえて本当にありがたかったです。

荷物を取りに行った日|緊張と嬉しさ

退職までにもう1度職場へ行く日がありました。

それは、デスク整理と荷物の持ち帰りです。

職員や子どもが少ない日を選び、仲の良い後輩に出勤確認すると、タイミングよくその子が出勤日でした。

玄関を開ける瞬間は緊張しましたが、後輩が子犬のように飛び出して迎えてくれて、一気に心がほぐれました。

荷物整理も落ち着いてでき、安心して帰ることができました。

長年関わってきた子どももいて、帰り際に挨拶。

「○○先生来たの!?」と目を輝かせて言ってくれたことが、とても嬉しかったです。

退職のことは伝えられず、「またね」と言って帰りました。

今思うこと|無理をせず立ち止まる大切さ

適応障害になったとき、私は「自分が弱いのかもしれない」と思っていました。

でも今振り返ると、環境や人間関係が心に大きく影響することを実感しています。

仕事も好きで、仲の良い同僚もいたけれど、無理を続けて悪化するより、立ち止まることも大切だとわかりました。

今は新しい環境で、少しずつ自分のペースで前に進んでいます。

この記事が、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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