子育て・支援の「軸」を持とう

子育て

初めての育児で前も後ろも分からないお母さんお父さん、まだ経験の少ない保育者や支援者の方々は、日々こうかな?ああかな?と試行錯誤しながら子どもと向き合っていることと思います。

継続してやってみないと子どもの変化が見られないことが多く、「正しいのかな…」と不安になる日々。そんな中で人から「こうしなきゃだよ」とアドバイスをもらってさらに不安になったり、答えを求めて調べれば調べるほど分からなくなったりしていませんか。

今回は、子どもが育つ基本となる考え方をお伝えします。私の経験+学んできたことをお伝えします。何度も読んであなたの子育てや支援の「軸」にしてください。

あなたを戸惑わせるNGアドバイス5選

みなさんは、「これって本当に合ってるの?」と思うアドバイスを受けたことはありませんか?子どものためになるのか、違うと思うけれどそれが正しいのか、分からないからこそどう考えたらいいのか迷ってしまいますよね。例えば…

自分でできるようにしないと大人になって困る

人に頼ってばかりでは自立できない

子どもの要求に応えてばかりではわがままになる

障がいのある子は繰り返し教えないと学ばない

攻撃行動(叩く、噛みつく等)は厳しく叱らないとエスカレートし手に負えなくなる

書いていて胸が痛くなってしまいます。でも、実際に上の世代からこのようなアドバイスを受けたことがある人は少なくないはず。これは全て間違った考え方です。

正しい考え方に変換!

自分でできるようにしないと大人になって困る

→「◯歳までに△△できないと遅い」ということは決してありません。できるようになることを焦ってしまい子どもがやりたくないのに練習するような不本意なやり方で身につけたことは生活の中で生かされません。それどころかやりたくないのにやり続けてしまうなど苦しい結果になってしまうことすらあります。子どもの気持ちを大切にしながら、時間をかけて生活する力を育てていきましょう。

人に頼ってばかりでは自立できない

→自立することを急いでしまうと、”他の人に頼れないから自分でするしかない”という孤立的な自立になってしまいやすいです。人に頼りいい想いをした経験がないと、どんどん人への不信感が募り1人でなんとかしようとしてしまいます。子どもの場合で言うと、欲しいものがあれば棚でもなんでものぼって取ってしまうようなことが例として挙げられます。

愛着・依存は人間の基本的欲求です。しっかり気持ちを受け止めてもらう経験を重ねれば「心の支え」ができて、それを基盤にその後必ず「自分でやってみよう」という自立心が育ちます。まずは安心できる愛着関係をしっかり築いていきましょう。

子どもの要求に応えてばかりではわがままになる

→子どもがどうして欲しいのかを考え応じていくこのとは人間関係を作るうえで必要なことです。ただ要求に応じるだけでなく「分かってもらえて良かった」と思える経験こそが気持ちの通じ合う人間関係を築きます。子どもは意思を尊重し、思いを受け止めてもらえる人とのやり取りを通して、自己主張する力だけでなく、相手の言葉に耳を傾ける姿勢・思いやり・自律心が育っていきます。

障がいのある子は繰り返し教えないと学ばない

→障がいは病気ではありません。繰り返しの指導や訓練で問題行動をなくそうとするのでなく、その行動をしてしまう子どもの心に焦点を当て、共感し理解することを心がけて関わることで人への信頼や子ども自身の自尊感情が育まれます。よく理解してくれる人がいて、安心感と意欲を持てる環境があれば、学ぶ意欲や能力は育っていきます。

攻撃行動(叩く、噛みつく等)は厳しく叱らないとエスカレートし手に負えなくなる

→「痛い」を分からせるために子どもにも痛みを感じさせるという対応をしていませんか?分かりやすく言えば「叩く子どものしつけは叩いてしよう」ということです(私は「しつけ」という言葉も好きではありません)。このような対応は決して良い結果にはなりません。子どもの意思を尊重し、困っているときに支えられる人間関係を築くことが大切です。最初から人を困らせようと思っている子はいません。自分の思いがうまく伝わると、子どもはそちらの表現の仕方を学び、攻撃行動はしなくなるはずです。

まとめ

いかがでしたか?今回は、5つのNGアドバイスについてどう考えるべきかをお話しました。

  1. 自分でできるようにしないと大人になって困る
  2. 人に頼ってばかりでは自立できない
  3. 子どもの要求に応えてばかりではわがままになる
  4. 障がいのある子は繰り返し教えないと学ばない
  5. 攻撃行動(叩く、噛みつく等)は厳しく叱らないとエスカレートし手に負えなくなる

上記の5つに共通していることは、子どもを厳しくしつけなければ学ばない存在と捉えていることですね。子どもたちは自分のことを認めて分かってくれる人を信頼し、その安心感のもとで様々なことを学ぶ意欲や能力が育っていきます。まずは子どもの気持ちに寄り添い快く要求に応じることで愛着関係を築き、そこから様々なことを学ぶ意欲を育てていきましょう。

今回は考え方のお話になってしまったので、「結局具体的にはどう対応したらいいの!?」と疑問が残ってしまったかもしれません。具体的な場面や対応についてもこれから書いていきたいと思います。

「こんな時にどう対応すればいいか悩んでます!」などがあれば、ぜひコメントで教えてください☺️

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